出産のはなし② バルーンからの促進剤投与

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〜入院2日目〜

夜の戦いも虚しく、本陣痛には繋がらず朝が来ました。

ちなみに何故か朝ごはんが配られなかったので、忘れられてる?と思って聞きに行ったら、促進剤入れてトラブルが起きたら帝王切開になる可能性があるから、今日は絶食でってサラッと言われました。

それ、入院時の説明の時にいうやつやん...そういうのちゃんと説明して...と絶望。唯一の楽しみだったご飯がないので、もうエネルギーが切れて廃人化しました。

促進剤を入れる前にルートキープのため、点滴刺されたんですけど、帝王切開の可能性があるので20Gで刺されて、しかもわたし血管割とある方なのにたぶん妊娠後期の浮腫のせいで血管がなかったせいで、めちゃくちゃ失敗されて、入ったと思っても漏れてたり、詰まったりで、結局6回ほど両腕に刺されて痛かった。

しかも内1回は、手背に入れられたんですけど、トイレ行ったらまさかの抜けた......わたしも悪かったけど、そとそも固定の仕方も甘かった。もっとちゃんと固定して下さいと思いました。 

 

バルーンを抜去された後に内診されると、この内診がまた超絶痛くて悶絶。

思わず腰が引ける痛さで、先生に「大丈夫ですよー赤ちゃんより大きなものは入れませんからねー」って言われたんですが、いや赤ちゃんの大きさですら恐怖すぎるから、その言葉は全然安心感ないよ!!と思いました。そしてたぶん卵膜剥離されてたんじゃないだろうかと思う。とてつもなく痛かった。ほんとバルーン取った後が痛いってどういうことなのと思いました。

内診の時の恐怖心ってなんなんでしょうね、ほんとカーテンあるから何されるかわからない怖さと、痛いんだろうなっていう不安からきてるのかな、とにかく内診は大事だけど、何回やっても慣れませんでした。

 

そして、ベッドに戻って促進剤投与開始。

投与中は、ずっとNSTしてました。お腹にずっとNSTのモニターが付いてるんですけど、このモニターもっと良くならないもんかと考えてました。

だってベルトで縛って分厚い機械を腹の上で固定してて、なんかもっと心電図モニターみたいにテープでできないの?と思いました。本当に動きにくいし、動くたびにずれたような感じがするし、トイレも行きにくいし、座るとモニター取れなくなるから臥位になってと言われるし、令和になったんだからモニターも進化してくれよと思いました。

 

促進剤の内容は、5%ブドウ糖500ml +アトニン5単位1Aを輸液ポンプで、流量12ml/hにセットして投与開始されました。

30分ごとに12ml/hずつ増量していくそうで、午前中は特に痛みもなく、ベッドの上で暇だなーと思いながら過ごしたり、ウトウト寝てたりしました。

ちなみに促進剤を入れ始めた後、絶食の指示から絶飲食の指示に突然のグレードアップ。たしかにオペの可能性あるんだから仕方ないよなと思いつつ、ほんと最初からそういうのは説明して欲しかったと思いました。

 

お腹すいて、喉もカラカラ、やることはなく、ベッドに横たわっていましたが、午後から変化が現れました。

流量72ml/hへ増量した頃、だんだん痛みが出てきて、中からググググと押される痛みというのか、生理痛を更に酷く重くした感じの痛みが出てきました。あとトイレでおしるしもありました。

この時暇で、ネットの促進剤の体験談や出産レポを読みあさってたのですが、まさしく便意のような、なんともいえない痛みで、これが陣痛かーと思う余裕はまだありました。

 

15時前に流量120ml/hのマックス上限に達したのですが、その頃には4〜5分間隔で陣痛がきてました。

痛くない時はほんとなんともないのに、痛みのピーク時は、深呼吸するものの、全然痛かったので、自分でテニスボールをおしりに当てて全体重を肛門や尾骶骨に押し当てることに全力を尽くしてました。

 

16時頃に先生子宮口4センチでした。残念ながら、このまま陣痛には繋がらないだろうということで、促進剤は終了し、絶飲食解除。

週末に突入するので、週明け促進剤の再チャレンジに挑みましょうということでした。

 

正直、もう促進剤使うのは嫌だったので、この週末の間になにがなんでも産みたいという気持ちでいっぱいでした。

先生も「もしかしたら週末、自然にお産につながる陣痛が来るかもしれないから、その時は頑張って生みましょう」って言ってくれたし、週末に本陣痛が来て、きっと赤ちゃんが生まれてくるんだ〜と楽観してました。

 

その日の夜、晩ご飯を食べて、さあ寝ようかなと思って、寝ますよね。

寝ました、そしたら昼間と同じような痛みが出現し、深夜3時からサタデーナイトフィーバーしてました。痛いくせに間隔は不規則で、しかも5分切らないので、なんとも煮えきらない前駆陣痛で、結局この日も明け方まで寝れず。もしかしたら本陣痛に繋がるかも!ワクワク!という思いも虚しく、入院3日目の朝に痛みは消失したのでした。