産後のはなし② 退院までの道のり

〜入院7日目(産後2日目)〜

夜間は、3時間おきに出てるのか出てないのかもはやわからないレベルの量しか出てない初乳を1ccシリンジでかき集められてました。

手絞りで、助産師さんにやってもらうんですけど、これがまた激痛で、自分でやるときはそうでもないんですけど、人にやってもらうとめちゃくちゃ痛かったです。

しかも、なんか分かってやってるというよりも、とりあえず絞って、ギュウギュウと乳輪付近押せばいいでしょ的な感じなのが辛かったです。

 

そして日勤から、手絞りから自動搾乳器へ移行していきました。

わたしが使用したのは、メデラのシンフォニーという自動搾乳器で、赤ちゃんの授乳のリズムに近い搾乳をすることで、母乳を出す為に刺激してくれるものでした。

両乳にあてて搾乳するも、1〜2ccくらいしか絞れず、初乳なのでこんなもんなのかなと思いつつ、少ないなあと思ってました。

しかし、21時の搾乳で、量が増えて5cc以上取れるようになっていき、10ccのシリンジに入れてもらうようになってからは、割といい感じに量が増えていて安心しました。

助産師さん的にも文句なしの量の増え方で、入院中は最後まで特に母乳に関してダメ出しされることはなく過ごしました。

 

そしてその時点で後陣痛は、もうほとんどなくて、創部痛がほんと酷かったです。まだ自分で起き上がることはできず、ギャッチアップしてなんとか身体を起こして立ち上がれるレベルでした。

でも、電話のできるスペースまでスタスタ歩くことはできました。

動く瞬間が1番ピークで痛いので、起き上がる時も歩く時も、動作開始する時が辛かったし、根性入れないと何もできない感じでした。

一応痛み止めは、ロキソニンを出してもらってたので、1日2錠ほど予防的に内服してました。

子宮底の確認も手慣れたもので、助産師さんに下腹部をぐさっと押されるも、そこまでの痛みはなく、順調そうな感じで安心しました。

 

赤ちゃんの方は、NICUで一晩過ごしましたが、無呼吸発作の出現はなかったそうで、保育器から出てコットに移動し、酸素もオフになったと連絡を受けて、こちらも一安心でした。

先生の話だと、やっぱりお産の時のストレスで、一過性の無呼吸発作に繋がってしまったのではないかということですが、いかんせんまだ一晩しか経ってないので、しばらくは様子を見ていくとのことでした。

 

〜入院8日目(産褥3日目)〜

シャワー浴のオッケーが出たので、朝一番にシャワー!!!オペ後からシャワーできてなかったので、自分から野生の香りが漂ってて、ほんと嫌だったんですけど、久しぶりのシャワーは、素晴らしかった...

今まで生きてた中で、1番気持ちよかったお風呂って、富士山に登った後に入った温泉だったんですけど、それを上回るほどのスッキリ具合でした。

創部が染みないかドキドキだったんですけど、全然大丈夫でした。ちゃんとガチガチにくっついてたし、血も出てないし、シャワーも恐る恐る当ててみたんですけど、痛くも痒くもなかったです。

というか傷口は、ガーゼのみに覆われてる超絶無防備な状態で、シャワーの時にオプサイトとかで保護してくれないんだ...と思いました。

 

搾乳は、順調に進んで、シンフォニーのモードで、INITIATE(開始)プログラムから、MAINTAIN(維持)プログラムへ移行していきました。

搾乳のリズムが割と一定になって、搾乳量も増えてきたので、10ccシリンジから、ピジョンのブリーザーパック40ccのものになりました。

この時点で、両乳で20ccほど取れていて、搾乳した分は、旦那に取りに来てもらって、NICUにいる赤ちゃんの元へ届けてもらっていました。

 

赤ちゃんの状態は、変わらずで、無呼吸はあるものの、10秒ほどで自力回復していて、無呼吸発作と呼べるようなものは出現せず。

酸素も昨日オフされたままで、ルームエアで様子見されており、経過としては良好なので、引き続き様子を見たいとのことでした。

 

〜入院9日目(産褥4日目)〜

特に代わり映えのない1日を過ごして終了。

 

〜入院10日目(産褥5日目)〜

日勤入ってすぐに先生がやってきて、抜鉤してもらいました。初めての感覚で、あんまり痛くないかなあと勝手に思ってたんですけど、一個一個引き抜くときは、やっぱりチクチクと痛かったです。

 

あと入院してずっと大部屋でしたが、わたし以外の患者さんがめでたく全員退院して行ったので、この日から大部屋使いたい放題になりました。

もう遠慮なく部屋で電話しましたよね、もう人と喋らなさすぎてやばかったんでね、ずっと電話してました。ほんとはダメだけど、もはや個室状態だったので、やりたい放題してました。

 

そしてこの日の担当助産師さんから、退院を早めないかと提案してもらい、本来は産褥8日目で退院となるところを1日早めての退院という方向になりました。

 

〜入院11日目(産褥6日目)〜

明日ようやく退院かと、ソワソワしてました。ようやく解放される〜という気持ちと、退院したらもう三食おやつ付きの生活に戻れないというジレンマと戦ってました。

 

〜入院12日目(産褥7日目)〜

ようやく退院日となり、日勤初っ端に先生に内診してもらい、子宮の状態は特に問題ないということで、無事退院許可がおりました。

一つ愚痴を言わせてもらうと、入院中は産褥ショーツでと言われてたので、途中旦那に産褥ショーツを買ってもらってまで履いてたのに、まさかの退院日まで1度も内診がなかったことにびっくりしました。

出産時は、特に出血が多かったわけではないのに血液検査でも貧血が続いていて、Hbが9コンマ台だったので、フェロミアを処方されて内服してたのにも関わらず、たぶん帝王切開だったからなのか、できれば勿論内診なんかしたくないんですけど、内診の少なさにビビってました。

 

ようやく家に帰ることができましたが、わたしにはゆっくりしている暇などなく、すぐに昼ごはんを食べて、タクシーで赤ちゃんのいる病院へ行くというハードスケジュールな退院初日でした。

久しぶりの外は、それはそれは暑くて、実は入院する時は、梅雨だったんですけど、退院したときは梅雨が明けて、ザ常夏といった気温で、すでにバテそうになってました。

 

そんな中、初めてのNICUへ突撃。

 

次回から、NICUへ面会に行った時のことを書いていきます。